成人の5〜6人に1人が予備軍?「糖尿病1800万人」の衝撃
成人の5〜6人に1人が糖尿病予備軍――そんな数字を聞いても、まだどこか他人事に感じていませんか。
最新の調査では、糖尿病が強く疑われる人約1,100万人、可能性を否定できない人約700万人。
合計1,800万人という現実です。
しかも“予備軍は減ったのに、隠れ糖尿病が増えている”という逆転傾向も。
甘い飲み物、夜遅い食事、運動不足といった日常の選択が、数年後のHbA1cを静かに押し上げます。
今日からできる対策と、続けるための“見える化”のヒントを整理します。
この記事の目次
厚生労働省が公表した令和6年「国民健康・栄養調査」の結果

糖尿病が強く疑われる者:約1,100万人
糖尿病の可能性を否定できない者:約700万人
いわゆる「糖尿病の疑いがある人」と「糖尿病予備軍」を合わせると、その数は約1,800万人。
20歳以上の人口はおよそ1億人ですから、成人の約18%、5〜6人に1人が糖尿病予備軍という計算
になります。
調査の中身をもう少し分解してみる
この調査は、2024年10〜11月に実施され、全国の25,816世帯に調査票を配布し、10,414世帯から回答を得たものです。
回答率は4割程度。
つまり、半分以上の世帯は回答していないため、
「数字に出てこない“潜在的な予備軍”は、実際にはもっと多いかもしれない」
という読み方もできます。
糖尿病かどうかの判定には、過去1〜2か月の血糖状態を反映するヘモグロビンA1c(HbA1c) が使われています。
定義はざっくりいうと、こんな感じです。
糖尿病が強く疑われる者→ HbA1c(NGSP)値が 6.5%以上
糖尿病の可能性を否定できない者→ HbA1cが 6.0〜6.5%未満
もちろん最終的な診断は医師が行いますが、6.0%を超えたあたりから「糖尿病リスクがはっきり高いグループ」と見なされているイメージです。
2007年と比べると「全体は減っているのに、重い層が増えている」

実は、HbA1cを基準にした「6.0%以上の人」の総数だけを見ると、数字はこう動いています。
2007年
・HbA1c 6.5%以上(糖尿病が強く疑われる層):約 890万人
・HbA1c 6.0〜6.5%未満(糖尿病予備軍):約 1,320万人
・合計:約2,210万人
2024年(令和6年調査)
・HbA1c 6.5%以上(糖尿病が強く疑われる層):約 1,100万人
・HbA1c 6.0〜6.5%未満(糖尿病予備軍):約 700万人
・合計:約1,800万人
6.0%以上の人の総数は、2,210万人 → 1,800万人に減少しています。
一見すると「良くなっているじゃないか」と思いがちです。
ところが内訳を見ると、
“本格的な糖尿病ゾーン”(6.5%以上)は 890万人 → 1,100万人に増加
“予備軍ゾーン”(6.0〜6.5%)は 1,320万人 → 700万人に減少
という、ちょっと怖い構図が見えてきます。
これをどう読む?「健康志向の二極化」という仮説

この数字から考えられる一つの見方は、次のような二極化です。
Aグループ:健康意識が高い人たち
・健診の結果をきっかけに、糖質を意識して減らし、運動も取り入れる
・体重や血糖をチェックしながら生活を見直し、HbA1cを6.0%未満のゾーンまで下げていった人たち
→ 統計上は「予備軍」から外れ、良くなった側に抜けた層。
Bグループ:なんとなく放置してしまった人たち
・「ちょっと高めと言われたけど、忙しいしそのまま…」
・甘いジュースやお菓子、夜遅い食事が続き、運動はほぼゼロ
・気づいたらHbA1cが上がり続け、6.5%以上の“糖尿病ゾーン”まで踏み込んでしまった人たち
→ 「糖尿病が強く疑われる人」の数字を押し上げている層。
つまり同じ17年間でも、
自分の生活を変えて数値を下げた人 と、
何も変えないうちに数値が悪化してしまった人
の差が、くっきりと開いてきている――
これが「健康志向の二極化」という読み方です(あくまで一つの解釈です)。
そもそも、なぜ日本人は糖尿病になりやすいのか

さらにやっかいなのは、日本人はもともと糖尿病になりやすい体質を持っているといわれている点です。
研究によると、欧米人と比べて日本人は、インスリン(血糖を下げるホルモン)の分泌能力が低い 傾向があり、「軽い肥満」や「ちょっとした運動不足」でも糖尿病になりやすい体質だとされています。
欧米人はかなり太るまで糖尿病を発症しにくいのに対し、日本人は BMIがそれほど高くなくても糖尿病になるケースが多い のが特徴です。
「そんなに太っていないから、自分は大丈夫」という感覚が、実は日本人には通用しにくい、ということですね。
予備軍700万人の段階でできること

すでに糖尿病と診断されている方は、医師の治療方針に従うことが最優先です。
一方、
・健診で「血糖がやや高め」と言われた
・HbA1cが6.0%前後で、「経過観察しましょう」と言われている
こうした“予備軍ライン”の人たちは、生活習慣の見直しでリスクを下げる余地がまだ大きいゾーンです。
たとえばこんな小さな一歩からでも十分です。
・ジュースや砂糖入りコーヒーを、お茶・水・無糖に変える
・夜遅くのドカ食いをやめる(寝る3時間前までに食事を終える)
・毎日+1,000〜2,000歩だけ歩数を増やす
・「ながらスマホ」を減らして、睡眠時間を確保する
こうした習慣は、血糖値だけでなく、体重・内臓脂肪・血圧にも効いてくる「土台づくり」です。
「糖質=悪」ではなく、“付き合い方”を整える

近年は「糖質オフ」「ロカボ」「ケトジェニック」など、糖質制限に関する情報があふれています。
ここで大事な注意点
・すでに糖尿病と診断されている人
・糖尿病治療薬で血糖を下げている人
このような方が、自己判断で極端な糖質制限をすると、低血糖などのリスクもあります。
この場合は必ず、主治医や専門職と相談しながら 食事を調整してください。
一方で、
「まだ診断はついていないけれど、将来が心配だから今から整えたい」という層にとっては、
・糖質の質(砂糖・精製穀物・菓子パン・甘い飲料に偏っていないか)
・糖質の量(1食でどかっと摂りすぎていないか)
を見直すことが、体重・血糖・中性脂肪を整えるうえで有効と考えられています。
行動を続けるカギは「見える化」

とはいえ、頭では分かっていても生活習慣はなかなか続かないものです。
人が行動を続けられるかどうかを大きく左右するのが、「変化が目に見えるかどうか」です。
・体重・体脂肪率
・ウエストサイズ
・歩数や運動時間
・(医師の指示のもとで)血糖値やHbA1c
といった数字が見えてくると、
・「この1週間は頑張れている」
・「最近ちょっとサボり気味だな」
と、自分の状態を客観視しやすくなります。
さらに、糖質制限やケトジェニックにチャレンジする人の中には、「ケトン体」に注目している人も増えています。
ケトン体は、糖質が少ないときに、脂肪が燃えてできるエネルギー源であり、値が高まると「体が脂肪燃焼モードに近づいている」目安になります。
ケトン体を“息で見える化”するケトスキャンSmart
そこで登場するのが、呼気中のケトン体(アセトン)を測定できる「ケトスキャンSmart」 です。
ケトスキャンSmartの主なポイント
・息を3秒吹き込むだけで測定完了(非侵襲)
・呼気中アセトン濃度を 0〜99ppm の範囲で数値化
・10ppm未満は0.1ppm刻みで表示され、細かな変化も把握しやすい
・専用スマホアプリと連携し、測定履歴を自動記録・グラフ化
・1つのセンサーカートリッジで約300回測定可能(1日1回で約10か月分)
・USB Type-C充電で、使い捨てではないから経済的
「今日は糖質を控えめにして、ウォーキングもした。本当に脂肪は燃えているのか?」
そんなモヤモヤを、測る → 数字で確認 → 生活を微調整 → また測るという “見える化サイクル” に変えてくれるのがケトスキャンSmartです。
「血糖リスクの二極化」の時代に、どちら側に立つか
ここまでの数字を整理すると、
・HbA1c 6.0%以上の人の総数は減っているのに、6.5%以上の“本格的な糖尿病ゾーン”の人は増えている
・その裏側には、生活習慣を見直して数値を下げた人 と対策を先延ばしにして悪化させた人 という“健康志向の二極化”が見えてくるという状況です。
だからこそ、これからは「なんとなく大丈夫だと思う」ではなく、「数字で自分を知る」ことがますます重要になっていきます。
ケトスキャンSmartを、“自分の未来に投資するためのツール”として

・健診で血糖値やHbA1cを定期的にチェックする
・体重・腹囲・歩数・睡眠をざっくりでも記録する
・糖質制限やケトジェニックを取り入れるなら、
ケトスキャンSmartでケトン値をチェックして「脂肪燃焼モード」を見える化する
もしあなたが、「自分は“悪化組”ではなく“改善組”に入りたい」と思ったなら、ケトスキャンSmartを、あなたの血糖リスク・ボディメイクのナビゲーターとして取り入れてみるのも、一つの方法です。
「努力を数字で確かめながら続けたい」という方にとって、ケトスキャンSmartは、未来の自分への投資を後押ししてくれるパートナーになるはずです。


